血液検査の見方

  • 血液検査それぞれの項目について、意味をご存知でしょうか。白血球数、CRP、赤血球沈降速度、血小板では炎症の程度が評価できます。患者さんの症状がそれほどでもないのに、血液検査の数値が異常値の場合には潰瘍のほか、膿瘍など感染症の存在が疑われます。
名称 略称 基準値 説明
赤沈 ESR 男性12mm/h
女性15mm/h
血液中の赤血球が沈む速度を計る。組織に炎症や壊死があると高値になる
白血球数 WBC 3500〜9000/μl 血液中に含まれる好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球の総称。白血球は生体内に入ってきた異物に対する免疫反応の働きをする。炎症や感染が起きると増加する
赤血球数 RBC 男性430〜570万/μl
女性350〜500万/μl
血液の主要成分のひとつで酸素や不要になった二酸化炭素を運ぶ。貧血では低値となる。また脱水があるときには高値になる
C-反応性蛋白 CRP 0.3mg/dl以下 炎症が起こったり体内で組織の破壊があったりすると、血中に現れる糖タンパク。クローン病の炎症の状態を把握するのによく用いられる検査だが、炎症があったとしても、CRPの検査には現れない場合もあるので注意が必要
血小板数 PLT 15〜40万/μl 主に止血の働きをする。減少すると血が止まりにくくなる。クローン病の再燃時には増加することがある
ヘモグロビン Hb 男性14〜18g/dl
女性12〜16g/dl
血色素ともいう赤血球中のタンパク質で赤い色の正体。ヘモグロビン中の鉄が酸素と結びついて運搬する。赤血球とともに貧血の指標になる
血清鉄 Fe 男性54〜200μg/dl
女性48〜154μg/dl
ヘモグロビンの構成成分で、貧血の原因を調べるときに行う検査。出血性の貧血で低値になるが、偏食や、十二指腸での鉄の吸収が悪いときにも低値になる
血清総蛋白 TP 6.5〜8.0g/dl 血清中に含まれるタンパク質の総称で栄養状態、全身状態を把握する指標になる。栄養状態が悪いとき、肝機能障害や腎機能障害があるときに値が低下する
アルブミン Alb 3.8〜5.3g/dl 栄養状態が悪いと、タンパク質を合成しにくくなりアルブミンの値が低下する。そのためアルブミンの数値でクローン病の栄養状態を評価することができる

基準値は大阪市立大学医学部附属病院のものです